これまでの取り組み
「大崎駅西口バスターミナル」の
開設から運営まで、
また、事業完了した
「スマートシェア倶楽部・大崎」の
取り組みをご紹介
現在、大崎のビジネスや都市観光の拠点として運営中の「大崎駅西口バスターミナル」のこれまでの成り立ちと、“持続可能な地域社会の構築”に向けて一定の成果のもとに、現在は事業を完了した「スマートシェア倶楽部・大崎」をご紹介します。
大崎駅西口バスターミナルの開設へ
再開発や都市基盤整備が目覚ましい勢いで進んだ“躍進する副都心”大崎に、地域のさらなる魅力向上と賑わいの創出に向けた新しい都市観光インフラの拠点として『大崎駅西口バスターミナル』が2015年(平成27年)12月7日より品川区により開設されました。また開設後は当法人が自動車ターミナル法に基づくバスターミナルとして管理・運営を行なっています。
開設当初は東急バス(渋41系統)の一部に加えて、大崎と他都市を結ぶ高速路線バスが運行。大崎と国内他都市とを結び、広く各地からの来訪者や旅行者を受け入れ、副都心大崎の“賑わいと観光の新拠点”としての役割を担っています。
成田国際空港への直行便
「成田シャトル」の運行がスタート
2016年(平成28年)4月26日、成田国際空港へ直行する低価格高速路線バス『成田シャトル』の運行をスタート。成田国際空港(株)、品川区、芝山町、WILLERALLIANCE(株)は、LCC等を中心とした航空ネットワーク拡充に伴い増加する利用客の低廉なアクセスニーズに応えるとともに、増加が見込まれる訪日外国人等に対応する輸送力の強化を図るため、大崎駅西口バスターミナル-成田国際空港-芝山町を結ぶ低価格高速バス路線を開設しました。
当高速バス路線の運行ルートは、大崎駅西口〜成田国際空港間に加え、隣接する芝山町(芝山中学校入口〜芝山町役場)を含めて95kmほどの走行距離を約90分〜140分(成田空港へは最短75分)で結びます。
※品川区・芝山町・成田国際空港(株)・WILLER ALLIANCE(株)の関係4者による成田国際空港国際会議室にて行われた共同記者発表。及び大崎駅西口バスターミナルで行われた運行セレモニーの様子。
新たに羽田空港直行の
「大崎駅西口〜羽田空港線」も
運行開始
2016年(平成28年)10月31日には新たに羽田空港直行の「大崎駅西口〜羽田空港線」の運行が開始されました。同便は大崎駅西口から羽田空港の第1ターミナル〜第2ターミナル〜国際線ターミナルへとアクセスし、国内外いずれの発着にも便利で海外からの渡航者へも”空に続くTOKYOの玄関口・大崎”の便利さを提供するものとなりました。
※大崎駅西口バスターミナルで行われた運行セレモニーの様子。
今後も副都心として集積が進んだ大崎の様々な都市機能と連携し、新たな都市観光インフラの拠点としてバスターミナルの有効活用を進めていきます。
低炭素化と、
災害に強いまちを目指して
「スマートシェア倶楽部・大崎」は
誕生しました
「スマートシェア倶楽部・大崎」とは、2011年(平成23年)12月1日に株式会社明電舎を発起人に三井不動産リアルティ株式会社が事業運営を行い一般社団法人 大崎エリアマネージメントが事務局となって、「次世代につなげる持続可能な地域社会づくり」を目的に開始されたEVカーシェアリング事業です。現在は一定の成果のもとに、2022年(令和4年)1月31日をもって事業を完了しています。
「スマートシェア倶楽部・大崎」を推進するプレミア会員(株式会社明電舎、株式会社世界貿易センタービルディング)、賛助会員の支援のもとに、地域でシェア(共有)する資産を整備し、一般利用者と共同利用するコミュニティです。その目的は、災害に強い、環境に配慮した地域の共有資産を次世代につなげること。これに向けて、環境対応自動車の共有利用事業(EVカーシェアリング)をスタートしました。
「スマートシェア倶楽部・大崎」
設立背景と目的
東日本大震災での応急活動の経験と反省点から学んだ「適切な緊急対応」のあり方として、いま、中央一括・大規模集約社会から地域単位の柔軟、即応型の活動へ体制が見直されています。また、安全安心・低炭素な地域社会づくりが求められている中で、こうした時代の要請に応えるためにも“低炭素で災害に強い地域社会”を次世代に継承していくことが不可欠となりました。
「スマート・シェア倶楽部・大崎」は、品川区内の太陽光発電装置を利用したグリーン電力の使用により、ノーカーボンの電気自動車を地域全体で共用(シェア)、これによって地域の低炭素化を推進し、あわせて緊急時の非常用交通手段として、さらにEVの充電電力を電源として活用することもできるため、自治体へEVを提供して、いざという時の災害復旧にも役立てる、災害にも強いまちづくりを目指す地域コミュニティです。この地域コミュニティが進める活動により、品川区内の太陽光発電の普及や地域活性化の効果も期待され、持続可能な地域社会の構築に向けた大崎の新たな一歩となりました。
地域で電気自動車を共有する
「EVカーシェアリング」
「EVカーシェアリング」は、地域の共有資産としてEV(電気自動車)を共同保有・利用し、災害時には地域の非常用交通手段や電源として活用することを目指しました。また、EV走行分の使用電力にグリーン電力証書を使用、地域の再生可能エネルギー普及にも貢献しました。
なお、車両(リース車)を含むEVカーシェア・ステーションの設備や用地は「プレミア会員・賛助会員」が提供。地域の住民、企業等がこれを共同利用しました。
こうして「スマートシェア倶楽部・大崎」は品川区内の太陽光発電の普及や地域活性化、災害にも強いまちづくりに一定の成果のもとに、2022年(令和4年)1月31日をもって事業を完了することとなりました。